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「社員面談支援サイト」の目的

経営者、管理職、社員は分かり合えていない

私は、社会保険労務士、ビジネスコーチと言う仕事柄、中小企業の経営者、管理職、社員の皆さんとお目にかかる機会を多く持たせていただきます。

そして皆様から折につけお話をうかがうのですが、そこで、皆さんがそれぞれの立場でご自分の仕事のこと会社のことをとても真剣に考えていらっしゃることを感じとることができます。

ところが、どうしたことでしょう。

経営者、管理職、社員、それぞれ直接ご本人にうかがうお話と、「社長からうかがう管理職や社員のこと」「管理職からうかがう社長や社員のこと」「社員からうかがう社長や管理職のこと」の間に、あまりに大きなギャップがある・・・つまり相手の気持ち、考えていることが理解できていない、わかり合えていないのです。

お客様とのやりとり例『経営者と社員とのギャップ』

社長と山口の会話

社長 「うちの管理職は、会議でも何も意見を言わないんですよ。管理職ならもっと真剣に会社のことを考えてほしいのに」
山口 「そうなんですか。でも、社長さん、皆さんにも意見を聞かれるんですよねえ?」
社長 「みんなの意見ですか?いつも聞いてますよ。『意見は無いか?』って。だけどダメですねー。誰も何も言いません。みんな考えてないからね。」
山口 「それで?」
社長 「仕方ないから、私がしゃべるんですけどね。本当はみんなに発言してもらいたいのに、何も言わないから、結局私が話すしかないんです。これじゃあいけないんですけどね。管理職なら自覚を持ってもらわないと。」

管理職Aさんと山口の会話

山口 「昨日の会議、どんな様子だったんですか?」
管理職A 「社長が1人で話してましたよ。」
山口 「皆さん発言されなかったんですか?」
管理職A 「だって、いつも会議っていったって、社長がしゃべるだけ。」
山口 「社長さん、皆さんに『意見は無いか?』って聞かれないんですか?」
管理職A 「そんなの口だけ。みんなの意見を聞くって言ったって、誰かが何か言っても、結局自分の考えを通すんです。みんなもそれがわかってるから、意見出してもムダだって思って黙ってるんですよ。」
山口 「でも、黙っていると、社長は『みんな意見を出さない』、とか、『何も考えていない』とかって思わないですか?せっかく皆さん、それぞれのお考えをお持ちなんでしょう?」
管理職A 「そりゃそうですよ。自分たちの仕事のことですから、考えてるに決まってるじゃないですか。だけどヘタに発言して『何考えてるんだ』とか、『なら、お前やれよ』って言われるのもいやだし。これまで散々それで懲りて、学習しちゃってるんです。それに、もうみんなあきらめてます。社長のことは。」

こんなやり取りが多いんです、実際。要するに、お互いの考えていることや本当の気持ちを聴いていない、聴こうとしていない、伝えていない、伝わっていないのです。

本来だったらお互いの意見を出し合って、よりよいものを作っていけるのに、理解し合えずに意見が出ないこの状況は、本当にもったいない事だと思いませんか?

社員面談を行う意義

この「社員面談支援サイト」では、社員面談というコミュニケーション手段を使って社長と社員、上司と部下とが真剣にかかわる時間を持つこと、そしてそのかかわりによって社員のヤル気を引き出し、個人が、会社が結果を出していく、その方法をわかりやすく解説していきます。

このホームページをご覧いただくことによって社員面談の意味を理解していただき、社員面談にチャレンジしていただく、それによって社内に信頼関係が築かれるとともに、皆さんの会社がより良くなっていくことを願っています。