「必要最低限のやり取り」だけでいいのでしょうか、ほんとうに。
あけましておめでとうございます。
今年も皆様に、直接・セミナーや研修で・そしてこのサイトを通じて、「面談」の大切さをお伝えしていけたら・・・と思っております。よろしくお願いいたします。
昨年12月も、賞与の支払いと前後して、何社かで面談に立ち合わせていただきました。
その中で一番印象に残っているのは、ある会社の経営者と幹部の方との面談。
部門間コミュニケーションが上手くいっていない、よくそんなお話をうかがいますが、その会社もまさに・・・のようでした。経営者によると、製造と営業の部長さん同士がどうもしっくりいっていない!という事らしいのです。
営業部長さんとの面談の席、社長さんが、「この頃A部長(製造部長)と、どう?」と質問すると、
営業部長さんは「大丈夫です。必要なことはちゃんと伝えてますから。」とお答えになりました。
「あそう、それならいいけど。」と安心した様子の社長さんでしたが・・・。
本当に安心してよいのでしょうか?
あまり上手くいっていない間柄のやり取りは、とかく「まあいいや、これくらいなら言わなくても」と、「必要最小限、どうしても伝えざるを得ないこと」のみになってしまいがちです。けれども、「これくらい」に思えても実は大切な事だったり、また何気ないちょっとしたやり取り、おしゃべりのか中からも、重要な情報が見つけられるもの。
また、営業と製造の部長同士の仲が良くないと、その空気がそれぞれの部下に伝わります。そう、1対1の問題に終わりません。
そんなことを社長さんにお話しすると、「う〜〜ん、そうだよね・・・。じゃあ、さっそく、忘年会のあとに久しぶりに二人を誘ってみるよ」とのお答え。
改まった面談の席はもちろん大切ですが、それ以外にもちょっとくだけたやり取りの場をもたれることも、とってもいいですね。
次回また、そのお話をうかがうのが楽しみです。