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部下の言葉を受け入れること、これが難しいんです
7月初めといえば、夏季賞与の時期。支給の前に面談をされている企業も多いのではないでしょうか。
私もこの時期、お客様の会社でおこなわれる面談に立ち合わせていただきます。
面談を有効な時間にできるかできないか、その境目は、まず部下にホンネを言ってもらえるかどうか。そしてそれと同じくらい、いえもしかしたらそれ以上に重要なポイントは、部下が思い切って出してくれたそのホンネを、上司が受け入れられるかどうかです。
つい最近あったケースも、そうでした。部下が面談者であるその上司の日常の不適切な言動を指摘、そしてそれがその部署にどれだけよくない影響を与えているかをお話ししてくださいました。そこにいた私でさえ、本当に良く口に出してくださったと思ったくらいでした。けれども、指摘を受けたその上司は、自分はそんなつもりでやっているのではないと、その部下の言ったことがどうしても受け入れられない様子でした。私も見かねて、「○○さん(上司)は別の意図を持ってやられていることは良くわかりました。けれどまずは一旦、部下の皆さんが感じていらっしゃることをそのまま受け入れてみていただきたい、少なくとも△△さん(部下)にはそう映っているのですから」とお伝えしました。
自分の意図と反すること、耳に痛いことを受け入れることは、とっても勇気が要ります。
けれど何かを変えていくためには、まずは現実を受け入れることができるかどうか・・・。
じゃあどうする、が機能するのは、まずこの受け入れがあってこそ。 部下も、思い切って出した意見が受け入れられなかったとすると、ホンネを話すのを辞めてしまう、上司にあきらめの気持ちを持ってしまうのです。
いつも、私自身も深く学ばせていただく面談です。